お子さまの“見える”について

お子さまの視力は生後すぐから発達を始め、6歳頃までに大きく成長します。
この時期に目の異常を見逃さないことが大切です。
よくあるお子さまの目の症状
- 弱視・斜視
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『目が合わない』『寄り目しているように見える』などは斜視の可能性がありますが、目の動きを見る検査を行うことで異常がないか確認できます。
また、写真を撮る時やTVを見る時に顔を傾けたり、顎を上げてみたり、横目を向けようとするなどの症状は斜視や弱視、近視遠視乱視などの屈折異常が関係することがあります。
弱視とは視力が正常に育っていない状態のことを指し、子供のうちに治療をしないと視力の発達が止まってしまいます。詳しく検査した上で必要があればメガネ処方をしたり、斜視の程度によってはメガネの度数に斜視を補正するレンズを組み込むこともあります。
- 先天性鼻涙管閉塞
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生まれつき鼻涙管(涙が排出される通り道)が閉じていることです。 正常であれば涙は鼻涙管を通って鼻に流れますが、鼻涙管が詰まった状態だと涙が鼻のほうへ流れないので常に涙目になったり、涙があふれたり、目やにが多くなる症状がみられます。
先天性鼻涙管閉塞の90%が1歳ごろまでに自然に治ります。
治療は抗菌薬点眼薬、マッサージをすることですが、それでも治癒しない場合は鼻涙管を開通させる手術を行います。一般的には1歳になる前に手術することが多いです。
ご相談の目安
- 目が合いにくい、斜めを向いている
- 物を近づけて見ることが多い
- まぶしがる、目を細める
お子さまが自分で不調を伝えるのは難しいもの。気になることがあれば早めに受診しましょう。